【Side 晴斗】
「日向くん、好きです。つきあってください!」
「気持ちは嬉しいけど、ごめん」
「………そっか」
そうつぶやいて泣きそうな顔で去っていく後ろ姿を見ながら、ため息をつく。
高校に入学してから何度も繰り返してきたこのシチュエーション。
彼女を作れば、こんな面倒なこともなくなるのかな……。
そんなことを思ったその時。
「あ、晴くん! 探したんだよ~!」
誰もいなくなった静かな空間に、やたらテンションの高い声が響いた。
同じクラスの冬堂さんだ。
さりげないナチュラルメイクと綺麗に手入れされたサラサラヘアのそれなりに可愛い女子。
「もしかしてまたコクられてたの?」
「……ああ、まぁ」


