超難関校だし、とてもじゃないけどわたしが受けられるレベルじゃない。
むしろ五十嵐くんの方がT大附属狙えるレベルだ。
「無理じゃないって。まだ1学期だし」
「……そうかなぁ……」
わたしがそうつぶやいた時、
「ちーちゃん?」
聞き覚えのある声で名前を呼ばれて振り向くと、目の前に晴くんがいた。
「さっきちょうどちーちゃんが帰るところ見えたから、追いかけてきちゃった」
そう言って屈託のない笑顔を浮かべている。
「じゃあ、俺こっちだから」
五十嵐くんが少し遠慮がちにそう言って、
「うん、またね」
わたしが声をかけると、五十嵐くんはそのままひとりで帰り道を歩き始めた。
話の途中だったのに、悪いことしちゃったかな。


