予定より少し早めに会議が終わったから、早く帰って明日の英語の小テスト勉強しようかな。
なんて思いながら会議室を出ようとした時だった。
「天沢、お疲れ」
同じクラスで一緒にクラス委員をしている五十嵐くんに声をかけられた。
五十嵐くんは黒縁眼鏡をかけたザ・優等生の男の子だ。
入学してから毎回学年トップの成績を誇っていて、先生からの信頼も厚い。
去年も同じクラスで一緒に学級員をしていたけど、テキパキと要領良く仕事をこなしていて、頼りになる存在。
「そういえば、雨沢って、進路どうするの?」
帰り道、突然そう尋ねられて進路調査票の提出があることを思い出した。
「まだ決めてなくて」
「そっか。まぁ、学年2位キープしてるならT大附属とか狙えそうだよな」
「え~さすがにそれは無理だよ」


