幽霊学級

功介も相変わらず来ていなくて、僕は少しさみしい気持ちで1人席についた。
「あ、おはよう」
か細い声が聞こえてきて視線を向けると、ユリちゃんが入ってきたところだった。
「おはよう」
と笑顔をで返すと、ユリちゃんはパッと笑顔になって「よかった、ちゃんと挨拶できて」とつぶやいた。
「なにそれ?」
と聞けば照れたように笑って「真崎くんに挨拶するの、はじめてだから」と言った。
そういえばそうだったかもしれない。
僕はいつでもあの3人組に囲まれていたから、他の生徒たちはまだあかり接点がない。
淳だけはなぜか僕に嫌がらせをしてくるけれど。
「真崎くんってどういう人なのか気になってたんだけど、なかなか話しかけられなくて」
僕はコクンと頷いた。
ユリちゃんは人見知りなのかもしれない。
「僕の父親は転勤族だから、もう何度も転校してるんだ」
「それってすごく大変なことなんじゃない?」