幽霊学級

翌日になると顔の腫れは良くなっていてどうにか登校できそうだった。
昨日午前と午後で2度も人助けをしたことを知り、父親はすごく喜んでいた。
だけど無茶なしないようにと、しっかり釘を刺されたところだった。
「行ってきます」
いつもどおりの時間に家を出て、学校へ向かう。
空には大きな入道雲が浮かんでいて、まるでひとつの島国みたいにみえる。
その上に見知った顔の人が乗っているような気がして、僕はギョッとして足を止めた。
だけど目をこらしてジッと見てみても、もちろん雲の上に人が乗っているわけがない。
僕はくすっと小さく笑って、視線を前方に戻して再び歩き出したのだった。

☆☆☆

「あれ、まだ誰も来てないのか」
2年B組の教室前方から中にはいると、いつも先に来ている和彰の姿がなかった。