幽霊学級

いつもより早く帰れることが嬉しいはずなのに、僕の心は重たく沈んでいた。
「確かに変だけど、でもどうしようもないだろ?」
和彰はあいかわらず怪異に関してあまり興味がないように見える。
和彰だって同じように怖い目に合っているのにどうしてだろう?
そう思いつつ一緒に外へ出たとき、見たことのない男子生徒が3人の生徒たちに囲まれているのが目に入った。
「金持ってこいつっただろ!」
「も、もうお金はないんだよ」
「ないなら親から盗んで来いよ! できるだろ!?」
「そんな!」
そんな言い争う声が聞こえてきて僕は思わず足を止めてしまった。
見て見ぬ振りをして通り過ぎることがどうしてもできなかった。
「今日金持って来なかったら一発ずつ殴るって約束だったよな?」
「そ、そんな約束してない!」
「うるせぇ!」
1人が拳を振り上げた瞬間、僕より先に和彰が前に出ていた。
「やめろ!!」