幽霊学級

校長室の前まで来るとそこには人だかりができていた。
その真ん中でうずくまっている男子生徒の姿が見える。
「あの絵が突然飛び出してきて、俺に噛み付いてきたんだ!」
そう言いながら校長室に飾られているモナリザを指差す。
その子の腕は歯型のようなあとがクッキリと残っていた。
「モナリザ……あれか」
絵画へ視線を向けるとたしかに壁にモナリザの絵が飾られていて、その口元には赤い血が滴っていたのだった。

☆☆☆

校長室のモナリザが男子生徒を襲ったという話はまたたく間に学校内に広まった。
そして口元に血のついた絵を見た生徒たちの何人かが気分を悪くして早退する事態になってしまった。
6時間目の授業と部活動は急遽取りやめになり、生徒たちはみんな帰宅させられることになってしまった。
「やっぱり変だよ。1日でこんなに沢山の怪異が起こるなんてさ」
和彰と共にカバンを持って教室を出る。