幽霊学級

僕は数学の教科書を開いていたけれど、全然頭に入ってこなかった。
和彰も同じようで、国語の教科書はただ机の上に開いて置かれているだけだった。
僕はまだ見たことがないけれど、科学室のガイコツが動いたというのも本当のことなんだろう。
「どうして小学校で流行ってるような七不思議が中学校で起こってるんだと思う?」
「さぁ? 同じ学校だからじゃないか?」
和彰は首をかしげて、あまり興味なさそうな表情で答えた。
「淳はまるで僕が原因でこうなった、みたいなことを言ってたんだ」
「そんなわけないだろ。あいつは怖がりだから、理由を見つけたいだけだって」
「でも、僕がこの学校に転校してきてから怪異が始まったらしいじゃない? それって本当?」
「知らないよ。そんなに気にすることじゃないって言ってるだろ?」
和彰が珍しく苛立った様子で声を荒げた。
それに驚いて僕は黙り込んでしまう。