「幽霊を怖がっていたし、あいつは案外怖がりなんだよ」
和彰がクスクスと笑いながら言う。
「そうなんだ」
僕もつられて笑った。
功介が机を倒してくらいであんなに真っ青になって逃げることないのに。
だけど、僕に対してずっとあんな態度をとっている淳が青ざめて逃げるのはスカッとして心地いい。
功介にお礼をしようと思って歩み寄ったときだった。
「くそったれ!」
と口走りながら、功介が今度は近くにあった椅子を蹴飛ばしたのだ。
続けざまに隣の机も蹴飛ばして大きな音を立てる。
「キャア!」
「一体なんだよ!?」
次々と机や椅子を倒していく功介にさすがに他のクラスメートたちも逃げ出した。
下手に近づけば僕や和彰だって怪我をしかねない。
「功介、大丈夫か?」
和彰が声をかけるけれど功介には聞こえていないようで、今度は後方の棚に置かれていた本を落とし始めた。
和彰がクスクスと笑いながら言う。
「そうなんだ」
僕もつられて笑った。
功介が机を倒してくらいであんなに真っ青になって逃げることないのに。
だけど、僕に対してずっとあんな態度をとっている淳が青ざめて逃げるのはスカッとして心地いい。
功介にお礼をしようと思って歩み寄ったときだった。
「くそったれ!」
と口走りながら、功介が今度は近くにあった椅子を蹴飛ばしたのだ。
続けざまに隣の机も蹴飛ばして大きな音を立てる。
「キャア!」
「一体なんだよ!?」
次々と机や椅子を倒していく功介にさすがに他のクラスメートたちも逃げ出した。
下手に近づけば僕や和彰だって怪我をしかねない。
「功介、大丈夫か?」
和彰が声をかけるけれど功介には聞こえていないようで、今度は後方の棚に置かれていた本を落とし始めた。



