幽霊学級

「きっとまたどこかで会おうね」
誠が微笑む。
「ふたりとも……3人共! ありがとう!」
窓から外へと消えていくふたりの後方から必死についていくカゲを見た。
それは同じように天へと登って、最後には功介の姿になり、そして消えた。

☆☆☆

なにか夢を見ていたような気がするけれど覚えていなかった。
「郁哉、郁哉」
と僕を呼ぶ声が聞こえてきて「和彰?」と聞きながら目を開けた。
だけどそれはちゃんとした声にならず、「あうあき?」と、よくわからない言葉になってしまった。
「あぁ、よかった郁哉!」
僕の体にすがりつくようにして言ったのは母親だった。
顔はくしゃくしゃに歪み、目は真っ赤に充血して涙がボロボロとこぼれている。
「郁哉、お父さんんがわかるか?」
「おと……さん」
さっきはあれほどハキハキ話せていたのに、どうしてこうも変な言葉になっちゃうんだろう?