幽霊学級

「まぁまぁやってるよ」
肩をすくめてそう答えたけれど、僕はもう知っていた。
誠は転校なんてしていないこと。
ユリちゃんの気持ちがわかったから、安心できる場所へ旅立って行ったこと。
「和彰の心配事は幸雄くんだった?」
和彰はコクンと頷いた。
その顔はなんだか申し訳無さそうだ。
「ごめん。みんなで郁哉のことを利用した」
「そんな風に考えないで。僕は利用されたなんて思ってないから」
3人がいなければ僕は一人ぼっちになっていたかもしれない。
そっちのほうが、ずっと悲しくて寂しいことだと思う。
「功介のこともごめん」
そう言われてこの場に功介がいないことに気がついた。
「功介はどうなったの?」
「ほとんど悪霊化してたから、そのまま霧散したんだ」
功介の魂は天に召されることなく、灰になって消えた。
そう理解して胸がギュッと苦しくなった。
そうなってしまう前に、もっと自分にできたことはないだろうか。