僕もすぐにその後を追いかける。
カゲは大きな手のひらで僕の体をつかみ上げようとする。
何度も何度も寒気が背中辺りを走った。
ここで止まったら捕まる!
「もう少しだ!」
前方に階段が見える。
階段までくればあとは一気に駆け下りて、外へ出るだけだ。
このカゲが階段をどう降りてくるかわからないけれど、体の大きさを見れば階段の横幅は通れないんじゃないかと思う。
だからそこまで一気に……!
そう思って振り向いたとき、功介と視線がぶつかった。
功介は怒りに目を吊り上げ、咆哮をあげておいかけてくる。
「功介……」
「ダメだ! 見るな!!」
淳が気がついてハッと息を飲む。
だけど僕は功介から目を離すことができなくなっていた。
ただのカゲの存在になり、牙をむき出して人を襲っている。
妹思いで優しい功介はどこにもいない。
「淳。怪異は僕のせいだって言ったよね?」
「今そんな話はどうでもいいだろ!」
カゲは大きな手のひらで僕の体をつかみ上げようとする。
何度も何度も寒気が背中辺りを走った。
ここで止まったら捕まる!
「もう少しだ!」
前方に階段が見える。
階段までくればあとは一気に駆け下りて、外へ出るだけだ。
このカゲが階段をどう降りてくるかわからないけれど、体の大きさを見れば階段の横幅は通れないんじゃないかと思う。
だからそこまで一気に……!
そう思って振り向いたとき、功介と視線がぶつかった。
功介は怒りに目を吊り上げ、咆哮をあげておいかけてくる。
「功介……」
「ダメだ! 見るな!!」
淳が気がついてハッと息を飲む。
だけど僕は功介から目を離すことができなくなっていた。
ただのカゲの存在になり、牙をむき出して人を襲っている。
妹思いで優しい功介はどこにもいない。
「淳。怪異は僕のせいだって言ったよね?」
「今そんな話はどうでもいいだろ!」



