幽霊学級

カゲは天井まで届くほどの大きさで、生徒たちに手を伸ばしてつかもうとしている。
生徒たちは泣きながらカゲから逃げている。
「こうなったのは僕のせいだから。僕がどうにかしなきゃいけない!」
「なに言ってんだよ! こんなの、無理に決まってんだろ!!」
淳がカゲに気がついて真っ青になる。
あれに捕まったら自分も幽霊の仲間にされてしまうんだろうか?
そんな恐怖が足元から這い上がってくる。
だけどカゲの上の方がぐにゃりと歪んで、それが人の顔の形になったのを見た。
「功介?」
僕は口をポカン開けてカゲを見上げる。
カゲの顔は見間違いようもなく、功介だったのだ。
「功介か、あいつは一番やっかいだったんだ」
チッと淳が舌打ちをする。
「やっかいって、どういうこと?」
聞くと淳が驚いたように僕を見た。
「そうか。お前にとっては友達が机や椅子を倒しているように見えてただけか」
と1人納得している。