幽霊学級

ふたりが学校へ来ているかどうかだけでも確認しようと、昇降口へ向かおうと思ったのだ。
「探すな」
廊下へ出たところで淳が僕の前に立ちはだかった。
「え?」
「あいつらを探しに行くなら、やめとけ」
「なんでそんなこと言われなきゃいけないんだよ」
僕はさすがにムッとして言い返した。
友達のことを心配してなにが悪いんだと続けようとしたが、淳が先に口を開いた。
「誠と功介と和彰。あの3人は春のバス遠足のときに死んだ」
「は……?」
僕は唖然として淳を見つめた。
いくらなんでも言っていいことと悪いことがある。
あの3人が、僕と一番仲良くしてくれていた3人が死んだなんて、そんな冗談聞き流すことができない。
「なにふざけたこと言ってるんだ!」
僕は思わず淳の胸ぐらを掴んで怒鳴っていた。
淳は唇を引き結んで僕から視線をそらさない。