「祥太くん、ありがとう」
「あ、ああ。 気にするな」
今日は有給を使い、絵梨沙とデートをする日だ。
絵梨沙が父さんと挨拶をするのに着ていく服を買いたいと言っていたので、新しい服を探すために、絵梨沙が行きたいと言っていたアウトレットへとやって来た。
絵梨沙はアウトレットへ行くことを伝えると、とても喜んでくれた。
アウトレットと到着してから何ヶ所かお店を回っていると、絵梨沙に似合いそうな白のワンピースを見つけた。
白は絵梨沙にはとても似合いそうだなと思った。絵梨沙は優しくて純粋で、無垢な心を持っている人だから、絵梨沙にはピッタリそうな気がした。
「祥太くん、どうかな……?」
絵梨沙に似合いそうだなと選んだ白のワンピースを絵梨沙が試着している姿を見た時、俺は思わず「やばいな……」と呟いてしまった。
それは想像していたよりもずっと似合いすぎていて、誰にも見せたくないと思ってしまったからだ。
「……祥太くん? どうしたの?」
やばいな……。似合いすぎてやばい。 かわいすぎるんだが。
「祥太くん?」
絵梨沙が不思議そうに俺を見ている。
「ダメだ……かわいすぎる」
こんなにも白のワンピースが似合う人がいるなんてな……。想像以上だ。
「似合ってる?」
「いや、まあ……」
やばい。かわいすぎて、絵梨沙のことがまともに見れない。
「え、なに?……もしかして、似合ってない?」
「違う。すごく似合ってる。 というか……その、似合いすぎて誰にも見せたくない」



