智世に祥太くんと撮った写真を見せると、智世は「ラブラブじゃーん!」とニヤニヤしている。
「そういや、二人って付き合ってどのくらい?」
「まだ二ヶ月くらいかな」
「なるほどねえ。それはラブラブな訳だ」
そうなのかな?と思いつつ、私は「祥太くん、本当に優しいんだ。いつも絵梨沙って呼ばれる度に、なんかドキドキするし」と言ったら、智世は「そうそう。付き合いたてってそうなんだよね」と頷いていた。
「智世もそうだった?」
「うちは割と淡白だったかも。 なんていうか、旦那の方が年上だし、私の方が好きって気持ちが強かったかもしれない」
「え、そうなの?」
智世も昔から割と淡白な気がしていたけど、智世にもそんな一面があるのかと思うと、なんだか新鮮な気持ちになった。
「あれ、絵梨沙には言ってなかったけ? 実はプロポーズしたの、私からなの」
「えっ! そうなの!?」
智世からプロポーズ……。それは意外だった。
プロポーズって男性からするものだと思ってたけど、違うんだ。
「うん。 もちろん、うちの旦那もプロポーズすることを考えていたみたいなんだけどね。私が我慢出来なくてプロポーズしちゃったんだよね」
「でも智世からプロポーズするなんて、意外だった。 すごいね、勇気があるよ」
アイスコーヒーのおかわりを頼んだ智世は「まあ、私はもう結婚するなら旦那しかいないなって思ったっていうのも……あるんだけどね」と苦笑いしていた。
「私は羨ましいよ、智世が」
「え?」



