【完結】七年越しの初恋は甘く熱く、ほろ苦く。



 そんなことを考えていた時、レディースセットが二人分運ばれてきたので、食べることにした。

「いただきます」

「いただきます」

 サラダには特性のソースが掛かっていて、とてもおいしかった。

「ん、美味しいね」

「うん、このドレッシング美味しいね」

「うん、美味しい」

 ランチを食べながら、智世は「で、三国くんとは順調なの?」と聞いてくるので、私はセットで頼んでいたアイスカフェオレを飲みながら「うん、おかげさまで」と微笑んだ。

「絵梨沙、幸せそうだね」

「まあ、幸せだけど」

「でも三国くん、絵梨沙のことをずっと思い続けてたとか、本当にロマンチストなんだね」

 そう言われれば、確かにそうだけど……。

「私、三国くんといると本当に幸せだって感じるんだ。……心の奥がギュッとなって、愛おしくなるし、離れたくないって思っちゃう」

 私は再びアイスカフェオレを口にする。

「良かったね。ずっと思い続けてきて」

「うん。……忘れなくて良かった」

 智世も喜んでくれているようで「絵梨沙が明るくなったのは、三国くんのおかげね。 三国くんに感謝しなくちゃ」と笑っていた。

「ちなみに、なんだけどね」
 
 アイスコーヒーを口にする智世に、私は「今度、お父さんに紹介したいって言われたんだけど……」と話した。

「なるほど。 それはもうあれしかないわね」

「やっぱり……そう思う?」

「絶対にそうだと思うけど? そうじゃなきゃ、紹介したいとか言わないと思うよ?」

「そうかな……?」