そんなことを考えていた時、レディースセットが二人分運ばれてきたので、食べることにした。
「いただきます」
「いただきます」
サラダには特性のソースが掛かっていて、とてもおいしかった。
「ん、美味しいね」
「うん、このドレッシング美味しいね」
「うん、美味しい」
ランチを食べながら、智世は「で、三国くんとは順調なの?」と聞いてくるので、私はセットで頼んでいたアイスカフェオレを飲みながら「うん、おかげさまで」と微笑んだ。
「絵梨沙、幸せそうだね」
「まあ、幸せだけど」
「でも三国くん、絵梨沙のことをずっと思い続けてたとか、本当にロマンチストなんだね」
そう言われれば、確かにそうだけど……。
「私、三国くんといると本当に幸せだって感じるんだ。……心の奥がギュッとなって、愛おしくなるし、離れたくないって思っちゃう」
私は再びアイスカフェオレを口にする。
「良かったね。ずっと思い続けてきて」
「うん。……忘れなくて良かった」
智世も喜んでくれているようで「絵梨沙が明るくなったのは、三国くんのおかげね。 三国くんに感謝しなくちゃ」と笑っていた。
「ちなみに、なんだけどね」
アイスコーヒーを口にする智世に、私は「今度、お父さんに紹介したいって言われたんだけど……」と話した。
「なるほど。 それはもうあれしかないわね」
「やっぱり……そう思う?」
「絶対にそうだと思うけど? そうじゃなきゃ、紹介したいとか言わないと思うよ?」
「そうかな……?」



