✱ ✱ ✱
「祥太、ちょっといいか」
無事に葬儀が終わると、父さんから俺に話し掛けてきたのだった。
「……いいけど、なんだよ」
「話があるんだ」
「話?……わかった」
俺は父さんの後を着いていく。
「座りなさい」
「ああ」
リビングのソファに座った父さんは「祥太、済まないな、突然」と言ってきた。
「いや、全然いいけど。 話って、なんだよ」
父さんから話があるなんて言われるとは思ってはなかった俺は、何を言われるのかと思ってドキドキしていた。
「母さんのことだ」
「……母さんのこと?」
俺は父さんに静かに視線を向ける。
「母さんからお前のことは聞いていた。 弁護士として頑張ってるとな」
「……そうか。聞いていたか」
「しかし、私の言うことを聞かずに医者にならずに弁護士になるとはな。 私の育て方は間違っていたようだな」
父さんからそう言われた俺は「悪いな、医者にならなくて」とつい返してしまう。
「まあ私の跡を継いで医者になってくれたら、良かったが……仕方がなかろう。お前の決めた人生だからな、私にもそれを責める権利などない」
「父さんは、俺が弁護士になることに今でも反対なんだろ?」
俺が父さんにそう聞くと、父さんは少し沈黙を貫きながらも「でも今さら医者になれと言っても、どうせお前は医者にはならないんだろ」と言ってきた。
「……まあ、ならないけど」
「母さんはお前が弁護士になったことをとても喜んでいた。……だからお前は、これからも弁護士を続けなさい」
「祥太、ちょっといいか」
無事に葬儀が終わると、父さんから俺に話し掛けてきたのだった。
「……いいけど、なんだよ」
「話があるんだ」
「話?……わかった」
俺は父さんの後を着いていく。
「座りなさい」
「ああ」
リビングのソファに座った父さんは「祥太、済まないな、突然」と言ってきた。
「いや、全然いいけど。 話って、なんだよ」
父さんから話があるなんて言われるとは思ってはなかった俺は、何を言われるのかと思ってドキドキしていた。
「母さんのことだ」
「……母さんのこと?」
俺は父さんに静かに視線を向ける。
「母さんからお前のことは聞いていた。 弁護士として頑張ってるとな」
「……そうか。聞いていたか」
「しかし、私の言うことを聞かずに医者にならずに弁護士になるとはな。 私の育て方は間違っていたようだな」
父さんからそう言われた俺は「悪いな、医者にならなくて」とつい返してしまう。
「まあ私の跡を継いで医者になってくれたら、良かったが……仕方がなかろう。お前の決めた人生だからな、私にもそれを責める権利などない」
「父さんは、俺が弁護士になることに今でも反対なんだろ?」
俺が父さんにそう聞くと、父さんは少し沈黙を貫きながらも「でも今さら医者になれと言っても、どうせお前は医者にはならないんだろ」と言ってきた。
「……まあ、ならないけど」
「母さんはお前が弁護士になったことをとても喜んでいた。……だからお前は、これからも弁護士を続けなさい」



