【完結】七年越しの初恋は甘く熱く、ほろ苦く。



「私、お母さんのこと手伝ってくるね」

「わかった」

 キッチンへ向かうと、出来た料理をリビングへと運んだ。
 今日はすごい豪華な料理だ。コロッケのニオイがいい感じに漂ってくる。

 お茶碗にご飯を盛り、リビングまで運ぶ。

「祥太くん、雑穀ごはん食べられる?」

「ああ、食べられるよ」

「じゃあ大盛りにしておくね」

 料理を運び終えると、祥太くんは「すごく美味しそうですね」と笑っている。

「たくさん食べてね、三国さん」

 お母さんはずいぶん張り切って料理を作ったようで、テーブルにはたくさんの料理が並べられている。
 
「ありがとうございます」

 みんなで「いただきます」と手を合わせると、祥太くんは揚げたてのコロッケを口にする。

「……ん、美味しいです」

「あら、本当? 嬉しいわ」

 お母さんはとても喜んでいる。

「三国さんは弁護士さん、なんですよね?」

「はい。今、志木川法律事務所というところで弁護士として活動しています」

「まあ……有名じゃないですか。そんなすごい人が、絵梨紗とお付き合いを? ちょっと信じられないわ」

 お母さんは祥太くんのことに興味津々で、何かと質問攻めにしている。

「ご両親は何をされてるの?」

「父は外科医をしています。今は病院長として、病院の経営に携わっていて、母は先日病気で亡くなりました」

 祥太くんはちゃんとお母さんと目を合わせて話している。

「そうですか。 余計なこと聞いちゃったわね、ごめんなさい」

「いえ。お気になさらず」