「私、お母さんのこと手伝ってくるね」
「わかった」
キッチンへ向かうと、出来た料理をリビングへと運んだ。
今日はすごい豪華な料理だ。コロッケのニオイがいい感じに漂ってくる。
お茶碗にご飯を盛り、リビングまで運ぶ。
「祥太くん、雑穀ごはん食べられる?」
「ああ、食べられるよ」
「じゃあ大盛りにしておくね」
料理を運び終えると、祥太くんは「すごく美味しそうですね」と笑っている。
「たくさん食べてね、三国さん」
お母さんはずいぶん張り切って料理を作ったようで、テーブルにはたくさんの料理が並べられている。
「ありがとうございます」
みんなで「いただきます」と手を合わせると、祥太くんは揚げたてのコロッケを口にする。
「……ん、美味しいです」
「あら、本当? 嬉しいわ」
お母さんはとても喜んでいる。
「三国さんは弁護士さん、なんですよね?」
「はい。今、志木川法律事務所というところで弁護士として活動しています」
「まあ……有名じゃないですか。そんなすごい人が、絵梨紗とお付き合いを? ちょっと信じられないわ」
お母さんは祥太くんのことに興味津々で、何かと質問攻めにしている。
「ご両親は何をされてるの?」
「父は外科医をしています。今は病院長として、病院の経営に携わっていて、母は先日病気で亡くなりました」
祥太くんはちゃんとお母さんと目を合わせて話している。
「そうですか。 余計なこと聞いちゃったわね、ごめんなさい」
「いえ。お気になさらず」



