「祥太、くんっ……手、握ってっ……」
祥太くんと身体を重ねながらそうねだると、祥太くんは私の指に手を絡めて、両手をギュッと握りしめてくれる。
「絵梨紗……っ」
「んんっ」
祥太くんの手はゴツゴツしていて大きいのに、とても優しくて温かい。
この大きい手を、私は大好きだから絶対に離したくない。
「祥太くんっ……」
大好きな祥太くんの名前を何度も呼ぶと、祥太くんはそれに答えるかのように何度もキスをしてくれる。
祥太くんとのキスも大好きで、いつもこうしてドキドキする。
「絵梨紗、本当にかわいい」
「祥太くんも……本当にカッコイイよ」
「お互い、ベタ惚れだな」
「……そうだね。ベタ惚れだね」
その日は幸せな気持ちのまま、祥太くんとベッドの中で過ごした。
祥太くんと恋人になってから半年も経ってないけど、私はもう気持ちが溢れるほど祥太くんのことが大好きなんだ。
だから祥太くんとの毎日を一つ一つ積み重ねていけることが、何よりも幸せで仕方ない。
「絵梨紗がどんどんかわいくなっていくから、俺心配だ」
「私だってそうだよ。 祥太くんがどんどんカッコよくなっていくから……他の女性に目が行かないか心配になっちゃう」
祥太くんはどこの誰から見てもカッコよくて、スマートで誠実で、本当に素敵な人だから。
「そんなこと、ある訳ないだろ」
祥太くんは私の頭を優しく撫でてくれる。
「絵梨紗こそ、かわいいから他の男に言い寄られないか心配になるな」
「それも大丈夫だよ。 私には祥太くんだけだから」



