【完結】七年越しの初恋は甘く熱く、ほろ苦く。

✱ ✱ ✱


「よし、行こうかな」

 誕生日当日、祥太くんからのメッセージで【ここに来てほしい】と送られてきたので、私は時間に間に合うように家を出た。

「ここかな?」 

 指定された場所にされた到着すると、祥太くんに【着いたよ】とメッセージを入れた。
 指定された場所はとあるビルだった。

【じゃあ、ここの十二階に来て】

「十二階……?」

 メッセージを見て近くにあったエレベーターに乗り込み、十二階のボタンを押す。
 十二階に到着してエレベーターを降りると、そこは素敵なバーだった。

 もしかして、こんな素敵なバーで待ち合わせ?
こんな素敵なバー、来たことないからちょっと緊張してしまう。

「えっと、祥太くんは……」

 お店に入りすぐに祥太くんを探すと、祥太くんは奥のテーブル席に座っていた。

「祥太くん」

「お、絵梨紗。お疲れ」

 祥太くんは私に気付いて手を降ってくれた。

「お疲れ様。 お待たせしてごめんね」

「ううん、俺も今来たとこだから」

 祥太くんから「じゃあ、ここに座って」と目の前に座るように促された。

「うん、ありがとう」

 祥太くんの間の前に座ると、祥太くんから「絵梨紗、せっかくだから飲まない?」とメニューを見せられる。

「うん、せっかくだし飲もうよ」

 メニューを見ながら「絵梨紗、何飲む?」と聞かれて迷ったけど、「じゃあ、シャンディガフにしようかな」と答えた。

「シャンディガフか。オシャレだな」

 ビールは苦手だけれど、シャンディガフなら飲める。