「千夏子さん、今日は何を買うんですか?」

「えーっとね、今日の夕食はカレーにしようと思ってるから、その材料を買いたいなって。あとは、一哉くんに頼まれたプロテインも買わないとだね」

「千夏子さん、一哉の言うことなんて無視してもいいんですよ?」

「ううん、何か買うものはないかって聞いたのは私だし、ついでだから良いんだよ」


一哉くんは申し訳なさそうな顔をしていたけど、玲くんと一緒に買い出しに行くことを伝えたら「それじゃあプロテインは玲に持ってもらえよ」って言ってたな。

もちろん玲くんに持ってもらうつもりで引き受けたわけじゃないけど、この前の買い出しで偶然玲くんに会った時にも、私の荷物をさり気なく持ってくれたんだよね。

だから今日も、きっとお手伝いしてくれるんだろうな。

玲くんは本当に優しくて、いつも私のことを気遣ってくれるから。