【番外編更新中】騙し愛され落とし合い ~借金帳消しのために、××の家でお嫁さん候補としての生活を始めます~



「なぁなぁ、俺いいこと考えたんだけどさ。ゲームしねぇ?」


突然、含みを持った顔で笑った由紀が提案する。


「は? ゲームだぁ?」

「そ。千夏子ちゃんを、誰が一番に落とせるかゲーム」


訝しげな顔をする玲に、由紀は、語尾にハートマークでも付いていそうな甘ったるい声で概要を伝える。


「つーかそれ、前にもやったことあっただろ」

「あー、あん時はひどかったな。俺とマミちゃんが空き教室でヤッてる最中に、玲が入ってきてさ。あの時のマミちゃんの焦りよう、マジでウケたわ。玲とは何でもないのって、必死になって縋りついてきてさぁ」

「マミだぁ? あの時の女はサキだろ」

「えーそうだっけ? 過去に遊んだ女のことなんて、一々覚えてねーからなぁ」


由紀と玲は、以前、騙して遊んだ女子生徒のことを思い出しながら話す。

そんな二人の会話に、一哉は引いた顔をしながら、冷めた目を向ける。