「実はなぁ、お父さんがこさえてた借金の返済が終わってないんやわ。その支払いの件で電話してみたら、お父さん、今は県外におるんやろ? だから代わりに、千夏子ちゃんに話付けさせてもらお思うてな」
「待ってください。借金については、すべて返済し終わっていると父から聞いています」
――正確に言えば、借りていた分の借金を田口には返済し終わっている、が正しいけど。
お金を借りた人を守るために、国は“利息制限法”という法律を定めている。
これによって、借金の利息や、借金を返済するのが遅くなってしまった場合の遅延損害金などの上限が決められているんだ。
お父さんが借金を背負わされてしまった時に調べたら、確かネットにはそう書いてあったはず。



