【番外編更新中】騙し愛され落とし合い ~借金帳消しのために、××の家でお嫁さん候補としての生活を始めます~



その後、由紀さんはお粥を半分と、林檎を数切れ食べた。

薬を飲んでしばらくして、眠ったみたいだ。


私は部屋から退室して、皿洗いをしたり、学校の課題をしたりして過ごした。

そして二時間ほど経ってから、様子を見るために由紀さんの部屋を訪ねる。


「由紀さん。……入りますね」


小さくノックしたけど、応答がないからまだ寝ているのだろう。


そっと扉を開ければ、由紀さんは同じ体制のまま眠っていた。

だけどまだ辛そうで、呼吸音も荒くて熱っぽく感じる。

おでこの冷えピタも、すっかり乾いているみたいだ。


起こさないようにそっと剥がして新しいものに張り替えていれば、その手を振り払われた。


「っ、触んな! ……って、千夏子ちゃん……?」


夢でも見ていたのだろうか。

ぼんやりと虚ろな目をしていた由紀さんは、私を見てぱちりと瞬きをする。