「お前がまた遊びにきたいって言うなら……別に構わないけど」
「本当に? よかったぁ。さっき子どもたちと紙飛行機を作ったんだけど、もっとよく飛ぶ折り方もあるらしいんだ。だから調べてみて、今度また一緒に折って飛ばしてみたいなぁって思ってたの」
慌てて家を出てきたから、スマホは家に置いてきちゃったんだよね。
今日の夜に“紙飛行機 よく飛ぶ折り方”で検索してみよう。
「お前って……ふっ、本当に変わってるよな」
私の話を聞いていた一哉くんは、突然クツクツと笑いだした。
というか、ついこの間、玲くんにも似たようなことを言われた気がするんだけど……私ってそんなに変なのかな?
自分では全然そんな自覚がないんだけど。
「別に普通だと思うけど……でも一哉くんは、良いお父さんになりそうだよね」
「は、はぁ? 突然何言いだすんだよ!」
「だって子どもたちもすごく懐いてたし、面倒見だっていいし、優しいから」
私の言葉に照れたらしい一哉くんは、真っ赤になった顔を腕で隠すようにしながら、施設の方に早足に進んでいく。



