「俺は美波由紀。尊と同い年。よろしく~」
銀髪の男の人は、一言で言ってしまえば、雰囲気がチャラい。
人を見た目で判断するのは良くないと思うけど、すっごく遊んでそう。
「ほれ、一哉も挨拶せんか」
「……院瀬見一哉」
「この春に高一になるから、千夏子ちゃんと同い年だね」
組長さんに促されて渋々名乗ってくれたのは、赤髪の男の子だ。
一色さんが付け足すようにして年齢を教えてくれた。
どうやら私と同い年らしい。
仲良くなれたら嬉しいけど……話しかけるなオーラがものすごい。
視線も全然合わないし、中々難しいかもしれない。



