その息尽きるまで時間は無限

翌日

朝起きてリビングに降りると、母が朝食を作っていた。

「あぁ、真、おはよ」

「…はよ」


父はソファで寝ている。



一人っ子だけど、その分両親は愛情を注いでくれる。


なんなら、父の会社の景気がいいとかどうのこうので裕福かもしれない。


朝食ができたので、椅子に座りもそもそ食べる。






昨日の濡沢の笑みと、恐怖がまだ脳にこびりついてる。


いつもはどうってことないのに、今日は学校が怖い。







味のしない目玉焼きを胃に押し込み、適当に着替えてから、ランドセルをひったくるようにとり、晴天の空を見もせずに学校に向かった。