その息尽きるまで時間は無限

放課後、多目的トイレ。

あの3人はいない。

俺だけだ。

俺だけで、あいつをわからせるんだ。

しばらくして、モタモタしながらカモがやってきた。

「おい」

声を荒げると、カモの肩が跳ねた。


口角がどうしても上がってしまう。




掃除用具入れから、徐にモップを取り出す。

「ひっ…?!」

カモが腰抜けになる。

(いいぞ、いいぞ。)


大きく振り上げて、習っている剣道の力を使って、カモを打つ。


ガーーーーン!!


大きい鈍い音がした。

カモが倒れた。

まだ意識はある。


思いっきり背中を踏むと、カモが…濡沢が大きくむせた。

ぐりぐり踏んづけ、モップの床を拭く部分で濡沢の顔を押しつぶす。