まだ胃がぼこぼこ言っている。

佳凪がスマホを持っていた。

あの白いスマホケースはあおいのものだ。

きっとあおいが私を踏んでいるところから撮っていたのだろう。

カメラをこちらに向けている。


すると、あおいの目がぎらりと光った、ような気がする。



佳凪に耳打ちをして…佳凪とあおいのポジションが変わった。

佳凪がこちらにくる。





そして…







ドカッ!!!!



鈍い音がした。

佳凪に思いっきり腹を蹴られたのだ。

その瞬間、瞬く間に、胃のボコボコが食道にまで上がってくる。


それに堪えきれず…、勢いよく、私は吐き出した。