「あんたのせいですっごい無駄な時間過ごした!あーあっ、やっぱそんなもんなんだ?」

苛立ちを隠せないような佳凪。



やばい、殺される。


瞬時にそう思った。


やはり、というか、次の瞬間、殴られる。


「わっ…?!」

背中に衝撃が走る。

傷ついた青いランドセルがカバーしてくれたが、痛いものは痛い。

うめくと、すぐに腹をふまれた。

「ぐっっ…?!」

そのまま、細い足が、私の痩せ細った腹をぐりぐりふむ。

足が動くごとに、まるで内臓が痙攣しているような感覚に陥る。

「ゔ…、ゔぐ、…ぎゅ…」

お腹が気持ち悪い。