その息尽きるまで時間は無限

佳凪が「まずクレープ食べない?」と言い出したので、事前に食べたいものリストに書き出していた抹茶スイーツのお店に行くことになった。


10分ほど歩いて目的の店へ着く。



店前の黒板に書いてあるメニューを班でまじまじと見る。



うわっ、この抹茶だらけクレープってすげーうまそ…。



1080円…、普段ならかなり懐に痛い金額だが、今はせっかくの修学旅行なんだ。
存分に楽しもう。



みんなであれがいい、これがいいと話していたら、頃合いを見て佳凪が「みんな決まった?そろそろ頼む?」と声をかけてきた。


全員がメニューを決めたので、店の中へ入る。




対面販売(おそらくこう言う)形式だ。

まずは店員さんに注文を言う。


「えっと…これと…」

「私、この抹茶ベリーってやつで!」


班員が次々と頼んでいく。


「うちは、このほうじ茶のやつで。佳凪は?」

「私、この抹茶だらけクレープってのがいい。」


…俺と同じやつだ…。

ちょっとした運命を感じずにはいられない。


「楓は?」

「っえっ、あっ、俺も、その、佳凪と同じ抹茶だらけクレープ…」

「おっけー!」

佳凪と同じ選択して、同じのを食べるのか…。
嬉しいな…。


「かしこまりました、合計6点、6680円です!」

「割り勘ぴったりできそ?」

「できるよー!」

「あ、ごめん、私おつり20円でる…。」

「全然いいよー!」


みんなが財布をリュックから取り出す。