その息尽きるまで時間は無限

父の口から出た「ななばれ」という響き。

胸の少し下あたりを、急速に冷やす。


「それだけじゃない。とてつもない慰謝料まで背負わされた…。会社全体と…俺個人に。」

「なんで父さんだけ?!」

「…俺に…いや、矢田家…ーーーちがう。」


躊躇うように深呼吸する父はどこか寂しげだ。

そして、また口を開く。



「真、おまえにだ。」


「…は?」




冷や汗がぶわあっとでた。耳の奥が熱いのに、胸の少し下は冷たい。


「七晴社長が言ったんだ。
お宅の息子さんが、うちの娘に手を出したらしいので…ってな。」