その息尽きるまで時間は無限

でも、

「んなこと言ったら、濡沢だって、そうじゃねえか。

「…衣…ちゃん?」


少し七晴の顔が上がる。

「あいつだって、力ねぇのに、お前を使って、今の状態だろ。」



とにかく、反論をしなくては。

「そんなことないよっ!」

七晴の顔が完全に上がって、目が合った。


「衣ちゃんは、真くんとは違う。たっくさん力を持ってる。勇気を、持ってる。」


どこが…?

「真くんが、この前吐かされたとき、」

「なっ」

またフラッシュバックする。