その息尽きるまで時間は無限

「クロ、すごい悲しかったんだよ。」

「…」

知るか。

知るかよ。

そんなこと。

あんなもの、食べる方がおかしいだろ。


「なんで、ねぇ、なんで、捨てたの。」


無言を貫く。

「なんで、捨てたのに、同じものを手に取ったの。」


矛盾とでも言いたいのか。


「黙ってばっかじゃ、わかんないよ。」


うつむいた七晴は、心なしかすごく小さい。



「真くんは、酷いね。」