その息尽きるまで時間は無限

早速額に汗がにじむ。



「なん…え」

「図星でしょ?」


なんで、知ってるんだ。


絶対、誰もいない場所だったのに。


「クロ、見てたよ」

「は、」

だから、なんで、しってんだよ。


「あの日ね、帰りに、少し迷っちゃって。うろうろしてたら、真くんが歩いてて、『あっ、真くんだ。』って、思って駆け寄ったら、そのさっきまで真くんがいた場所に、その日クロがあげたチョコが捨ててあって」


あの、捨てた瞬間が、フラッシュバックする。


捨てた後に七晴が来たんだ。だから俺が知るわけもない。

拳に力が入る。