その息尽きるまで時間は無限

しみじみ一本咀嚼。

「あっ、ペッキー!クロも食べるー!一本ちょーだいー」

「ん、ああ」

良い意味(なのかはわからないが)
力と気が抜け、七晴でもかなり安心できる。

これは果たしてお菓子パワーなのか。

だとしたらすごすぎるだろ。


「うま〜。あっ、クロの食べっ子アニマルもあげるよ〜」

「お、あ、ありがと…?」

ビスケットも、家で食べるのと同じ味で、素朴なまま。


ペッキーをポリポリ食べながら、七晴の好きな漫画の話を聞きながら、ふと気づく。