というか、待て、七晴はどこへ行った?



まさか、凶器を取ってくるとかじゃねえよな…


心地よかった室温が急に冷たく感じる。

「おまたせ〜〜〜!!!」

でかい本棚の死角から、急に七晴が出てきた。

「うおっ?!」

思わずビクッと反応してしまう。

「えっ…そこ、スペースあったの…か?」

「ん?あぁ、真くん側からじゃ見えない?じゃあちょっとおいでよ。あ、これお菓子ね。お菓子取りいってたの。ごめん。」

「あぁ…なんだ、おかし…」

ものすごく安心して、胸が軽くなる。

俺は案外被害妄想が激しいのかもしれない。