「今門開けるよ!そしたらこっちおーいで!」

「お、おう…!」


七晴が大声でこちらへ伝える。
大声で返す。

大声じゃないと聞こえないほど庭の幅はあった。



そのうち、ギギギ……と、かなり耳障りな音を出して、門は内側に開く。

「真くーん!おーいで!」

「あ、あぁ!」

恐る恐る入ると、平らな石が等間隔に地面に敷かれており、玄関へと続いていた。


ほとんどその石を無視して玄関へ歩む。

「おはよ!よりも、こんにちは…かな?昨日ぶりだねー!さっ、あがってよ!」

「おぅ…」