部屋の奥にベッド、中央には小ぶりなテーブル。
本棚と、ここにもオーディオセットが置かれている。
そっと足を踏み入れてみると窓辺に置かれているアロマから甘くいい香りがしてきた。
人の動きを感知して匂いを焚くタイプのものだ。
部屋の中に変わったものはないし、変わった様子もない。
だからこそ逆に恐ろしかった。
スマホの中には雪菜の見えない狂気が潜んでいた。
それなのになんだろう、この部屋の『普通』具合は。
普通であるからこその違和感に誘われるようにして、私は部屋を奥へと進んだ。
本棚の中には教科書類と音楽CDが並べられていて、ここも特に変わったものはない。
テーブルの上にはチィッシュケース。
部屋の済にはゴミ箱。
私は膝をついてかがみ込み、ベッドの下を確認した。
そこはガランとしてなにも置かれていない狭い空間が広がっているばかりだ。
「なんだ、考えすぎだったのかな」
本棚と、ここにもオーディオセットが置かれている。
そっと足を踏み入れてみると窓辺に置かれているアロマから甘くいい香りがしてきた。
人の動きを感知して匂いを焚くタイプのものだ。
部屋の中に変わったものはないし、変わった様子もない。
だからこそ逆に恐ろしかった。
スマホの中には雪菜の見えない狂気が潜んでいた。
それなのになんだろう、この部屋の『普通』具合は。
普通であるからこその違和感に誘われるようにして、私は部屋を奥へと進んだ。
本棚の中には教科書類と音楽CDが並べられていて、ここも特に変わったものはない。
テーブルの上にはチィッシュケース。
部屋の済にはゴミ箱。
私は膝をついてかがみ込み、ベッドの下を確認した。
そこはガランとしてなにも置かれていない狭い空間が広がっているばかりだ。
「なんだ、考えすぎだったのかな」



