剛志が死んだのはアパートの近くでも、コンビニの近くでもなく、見知らぬ大きな家の中のようだ。
立入禁止の黄色いテープが報道人の後で風に揺れている。
その奥には大きな一軒家が写っている。
きっと詐欺グループの親玉の家かなにかなんだろう。
それから画面は切り替わって随分と田舎の風景を写し始めた
『こちらは北海道の、二村容疑者の実家です』
今度は女性キャスターが民家へと近づいていく。
その様子を私は身を乗り出して確認した。
剛志の実家として映されているのは赤い屋根の平屋だ。
小さな庭には花が沢山咲いている。
「違う……」
思わず呟いていた。
「この家、怜也の実家とは違う!!」
叫んだ瞬間全身の血液が凍りついた。
怜也のアパートに監禁されているときに偶然みつけた、怜也の実家の写真。
それとは似ても似つかない家がテレビに写っているのだ。
立入禁止の黄色いテープが報道人の後で風に揺れている。
その奥には大きな一軒家が写っている。
きっと詐欺グループの親玉の家かなにかなんだろう。
それから画面は切り替わって随分と田舎の風景を写し始めた
『こちらは北海道の、二村容疑者の実家です』
今度は女性キャスターが民家へと近づいていく。
その様子を私は身を乗り出して確認した。
剛志の実家として映されているのは赤い屋根の平屋だ。
小さな庭には花が沢山咲いている。
「違う……」
思わず呟いていた。
「この家、怜也の実家とは違う!!」
叫んだ瞬間全身の血液が凍りついた。
怜也のアパートに監禁されているときに偶然みつけた、怜也の実家の写真。
それとは似ても似つかない家がテレビに写っているのだ。



