ホスト科のお世話係になりました

侑介がそれを手に取り、マリアの耳につけていく。
その距離の近さに胸がジクジクしてくるのを感じた。

もうダメだ。
見ていられない。

こんなふたりを見ても汰斗は恋愛感情なんてないと言うことができるんだろうか。
ふたりから視線を外して部室へ戻ろうとしたときだった。

数人の女子生徒たちがマリアに気がついて駆け寄っていくのを見た。
「あれぇ、こんなところでなにしてんの?」

「マキちゃん、彼氏いるのに他の子とデート!?」
なんて言い合っている。
そうだ。

マリアの本当の名前はマキちゃんだっけ。
マキちゃんは友達の出現にサッと青ざめる。
「あれだけ彼氏のこと自慢してたのに、もう他の男?」