ホスト科のお世話係になりました

いや、侑介に抱きつかれなくて安心しているのだけれど、でも調子が狂ってしまいそうになる。
「みんなお疲れさまぁ」

と、声を掛けながらソファに座ると、侑介がソファをひとつ使って横になっているのがわかった。
私は尋の隣に座ってそれを見つめる。

「侑介のヤツ、風邪だってよ」
教えてくれたのは大だ。
大は腕組みをして侑介のことを見下ろしている。

ただ見ているだけかもしれないけれど、体が大きいから威圧的に感じられてしまう。
「え、大丈夫なの!?」

そう言われて見れば侑介の頬はいつもより赤くなっている。
熱があるのかも知れない。

私は慌てて冷蔵庫へ走って中から冷えピタを取り出した。