ホスト科のお世話係になりました

説明を受けた時には毎日朝昼放課後来いという雰囲気ではなかったけれど、まぁまだ二日目だし行ってみた方がいいかなぁという感じで足が向いた。

なんのプレートも出ていないホスト科の部室の前で立ち止まり、左胸にネームをつけてドアをノックする。

中から「どうぞ」と、汰斗の声が聞こえてきてドアを開いた。

開けた瞬間昨日までとは違う雰囲気が部室内に漂っているのを感じて、一瞬入るのを躊躇してしまった。

それでもなにも気がついていないフリをして一歩踏み入れる。

なにかおかしいなと感じたのは、いつものように侑介が抱きついてこないことだった。