ホスト科のお世話係になりました

「それも勉強の一貫だからな。ただし遠くから見るだけ。相手の女の子にバレないように気をつけること」

「わ、わかった」
隠れて観察しろということなんだろう。
それって私にできるだろうか?

不安だけれど、せっかくだからホスト科の活動をしっかりと見ておきたい。

その上で一ヶ月間お世話係をして、続けられるかどうか考えるのもありだった。

「尋さん、ついて行っても大丈夫?」
「もちろんです」

尋が笑顔で頷いてくれたことによって、私は一緒に部室を出ることになったのだった。

☆☆☆

約束場所の自販機の前で待っていたのは小柄で可愛らしい女の子だった。
尋が現れると頬をピンク色に染めて手招きをした。