ホスト科のお世話係になりました

大きな音に一瞬身を縮めて、それから「ごめんなさい!」と、しゃがみ込む。

綺麗な花瓶はあっという間に粉々になってしまって、水としおれた花が床に転がった。
「すぐ片付けるから」

そう言って花瓶の破片に手を伸ばしかけた時だった。
「危ないから、素手じゃダメですよ」
と、尋が私の手首を掴んて止めてきた。

ハッとして顔を上げると、尋の穏やかな笑顔がすぐ近くにあって、心臓がドクンッと跳ねる。

「あ、そ、そうだよね。ごめん」
すぐに手を引っ込めて掃除道具入れへと急ぐ。

ホウキとちりとりを手にしたときも、ドキドキは止まらなかった。
ここはホスト科。