ホスト科のお世話係になりました

何度も作っている間に色々とアレンジを加えるようになってきて、今ではオーダーが入ればすぐに作ることができる。

「おまたせしました。ハチミツレモンのソーダ割りでございます」
黒い重厚なソファに座った尋へグラスを差し出すと、尋はニコリと微笑んでまずは香りを楽しんだ。

「うん。いいハチミツを使っているね」
「そこのコンビニで300円しました」

と、返事をしたところで目を見交わせてぷっと吹き出し、ふたり同時に笑い出した。

さっきから聞こえてくるクラシック音楽は尋が自分のスマホでかけているもので、優雅な雰囲気はごっこ遊びで醸し出したものだった。