ホスト科のお世話係になりました

そんな中部屋の奥で最後の飾り付けをしていた汰斗が振り向いた。

その顔には付け髭と分厚いフレームの伊達メガネがかけらていて、見た瞬間「ぷっ」と吹き出してしまった。

あのクールな汰斗がこんなに妙な格好をして出迎えてくれるとは思っていなかった。

「ぶはははっ! 汰斗その顔なんだよ! かなりおかしいぞ!」
と、大も大笑いだ。

その笑い声はみんなにも伝染していき、気がつけば部室内は大きな笑い声に包まれていた。
「こんなに笑ったのは久しぶりだよ」

笑いすぎて滲んできた涙を指先で拭って深呼吸をする。
笑いすぎて酸欠になってしまいそうだった。

「オレもだ」
大も笑いすぎてお腹を押さえている。