ホスト科のお世話係になりました

「それって、私のため?」
すると汰斗はコクンと頷いた。

「そもそもお世話係はホストの相談役じゃない。君の仕事が増えてしまうだけだろう」
「そんなの気にしてないよ?」

「ダメだ」
なぜか怒っているような汰斗の態度に私は口をつぐんだ。

納得できないけれど、汰斗が予約のキャンセルをしろと言うのなら、それに従うしかない。
渋々電話対応をしていると、尋が近づいてきた。

「汰斗はヤキモチを焼いてるんですよ」
こそっと教えられたことに「まさか」と笑う。

侑介は私と大を見てあからさまに嫉妬していたけれど、汰斗が同じようにヤキモチを焼いているとは思えなかった。

表情だって、相変わらず冷たさを残していたし。