慌てて手綱を握り直すオリヴィアは、白のブラウスに栗色のスカートという素朴な装いだった。
縁が大きく取られた白い帽子をかぶっていて、木の葉のあいだからちらちらと漏れる日光から繊細な肌を守っている。
例のハーブが採れる辺りまで入っていくと、エドモンドは馬を止めた。
オリヴィアも、それにならって馬を止める。
エドモンドは素早く馬を降りて、手綱を近くの木の枝に結ぶと、オリヴィアの側に颯爽と進んだ。そして彼女に手を差し伸べる。
オリヴィアは驚いたように背筋を伸ばし、ぱちぱちと大きな水色の瞳をまたたいた。
そして──ゆっくりとエドモンドの手を取る。
二人は湿った柔らかい土の上に降り立った。
バレット家の敷地内であるこの森に、他人が入ってくることは滅多にないから、ここは二人きりの世界だ。
オリヴィアはまっすぐにエドモンドを見上げて、「ありがとうございます」と丁寧な礼を言った。
くそ。
どうしてこんなふうに可愛らしくある必要があるんだ?
縁が大きく取られた白い帽子をかぶっていて、木の葉のあいだからちらちらと漏れる日光から繊細な肌を守っている。
例のハーブが採れる辺りまで入っていくと、エドモンドは馬を止めた。
オリヴィアも、それにならって馬を止める。
エドモンドは素早く馬を降りて、手綱を近くの木の枝に結ぶと、オリヴィアの側に颯爽と進んだ。そして彼女に手を差し伸べる。
オリヴィアは驚いたように背筋を伸ばし、ぱちぱちと大きな水色の瞳をまたたいた。
そして──ゆっくりとエドモンドの手を取る。
二人は湿った柔らかい土の上に降り立った。
バレット家の敷地内であるこの森に、他人が入ってくることは滅多にないから、ここは二人きりの世界だ。
オリヴィアはまっすぐにエドモンドを見上げて、「ありがとうございます」と丁寧な礼を言った。
くそ。
どうしてこんなふうに可愛らしくある必要があるんだ?


